IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

エッセンシャル思考-1

エッセンシャル思考
グレッグマキューン著 高橋璃子訳
かんき出版 2014.11 ISBN978-4-7612-7043-8

自分にとって本質的な仕事だけをやれ。あとはすべて無視しろ。
この仕事は自分が今やれる仕事の中で一番重要か?
彼は数ヶ月間そのやり方をつづけてみた。おかげで仕事に余裕ができたし、家に帰ってからもゆっくり過ごせるようになった。

より少なく、しかしより良く
エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法である。

人はなぜ方向性を見失うのか? 選択肢が多すぎる。他人の意見がうるさすぎる。欲張りの時代だ。「他人の期待にあわせるのではなく、自分に正直に生きる勇気」。人生をシンプルに。

行動を取捨選択できるようになるとすべてが変わる。ひとつ上の生き方が手に入る。
そこでは誰もが本当に自分がやるべきことをやっている。意味のある会話が生まれ、やがて大きなうねりになっていく。
人はなぜ選ぶ力を手放してしまうのか。何かを選べば、必然的に何かを捨てることになる。

「万物の大半はほとんど価値がなく、ほとんど成果を生まない。少数のものだけが非常に役立ち、大きな影響力を持つ」
問題のごく一部を改善することで、全体の品質は大きく改善される。
(世界一の投資家)「バフェットの資産の9割は、たった10種類の投資によるものだ。彼は本質的な少数のものだけを選び取り、彼はその他の多くのチャンスにノーを言った。
「トップエンジニアの生産性は、平均的なエンジニアを10倍や100倍どころではない。1000倍、いや一万倍だ」
努力の量と成果の量が比例するという考えを捨てる。

何かを選ぶことは何かを捨てること トレードオフ

「戦略的ポジションは、別のポジションとのトレードオフなしには維持できない」byマイケルポーター
相容れない戦略的ポジションを両立させようとすると競争力を失う
あなたのまわりにも、常に予定を詰め込みすぎる人がいるのではないか。
何かに「イエス」ということは他のすべてに「ノー」を言うことなのだ。
「顧客、従業員、株主の皆様をもっとも大事に考えます」というのは、誰も優先しないのと同じ。いざというときに顧客と従業員のどちらを大事にするのか、それが見えてこない。
人はどれかを選ばなければならない。

非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で、「どうすれば両立できるか?」を考える。エッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。

孤独 考えるためのスペースを作る 集中せざるを得ない状況を作る。
集中は向こうからやってくるのではない。集中出来る状況に自ら飛び込んでいくことが必要。自分の力を最大限に発揮するには、誰にも邪魔されない環境が必要。刺激過多の時代にあって、考える時間をもつのは至難の業。

彼は空白の時間を使って、本質的な問題を考える。3年後や5年後の会社の姿は。。自分の心を充電し、気持ちを切り替える場にもなっている。

本を読む。古典は読むものの視野を広げ、時の試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれる。

情報の本質をつかみ取る。
要約をして、それをつめていっても、シンプルな本質にはいたらない。
単なる事実に反応するだけでなく、本当の意味を見抜く。

語られる内容ではなく、語られなかった本質に耳を傾ける。

つまり本当の課題は、従来の保育器を安くすることではなく、電気を使わない保育器を開発することだったのだ。

現場に足を運び、自分の目で問題を確かめたおかげで、彼らは問題の本質を知ることができた。
別の立場に立ってみると、事態の新たな側面が見えてきます。
問題の本質は何か。。。

遊びこそが人間にとって不可欠な行動なのだ。遊ぶと体が健康になり、人間関係が改善され、頭が良くなり、イノベーションが起こしやすくなる。
遊びは選択肢を拡げてくれる。遊びはストレスを軽減してくれる。遊びは脳の高度な機能を活性化する。遊びこそ、創造性と探究心の源だ。

私たちの最大の資産は自分自身だ。優秀なひとたちがどんどん自分自身を壊している。その最大の原因は睡眠不足だ。
それ以来私は8時間睡眠を心がけるようになった。眠ると創造的になる。睡眠は仕事の効率を高めてくれる。非エッセンシャル思考の人は睡眠を義務だと考える。エッセンシャル思考の人は睡眠を武器だと考える。

選抜 絶対にイエスと言い切れないならそれはノーである。いつかは着るかもしれないという緩い基準を使っていたら、いつの間にかクローゼットはめったに着ない服でいっぱいになってしまう。
非エッセンシャル思考の人はいつも消極的な基準で選んでいる。誰かに頼まれたから、みんながやっているから。明確で厳しく、そして正しい基準を採用する。

もっとも難しいのは思わぬチャンスが転がってきたときだ。簡単に手に入ると言う理由でそれを選んで良いのだろうか?数日後に来るかもしれない理想的なチャンスにノーを言うことにならないだろうか?

突然舞い込んできたチャンスを正しく選別するには、1)そのチャンスについて記述する、2)考慮に値する最低限の基準を3つ記述する、3)考慮に値する理想の基準(こうだったら最高だと思う基準)を3つ記述する。すべて満たしているものだけが考慮に値する。
これしかないと思えることを選ぶ。

目標 目的が明確でなければ、人を動かすことはできない。不明確だと、社内政治が蔓延する、何でも屋になる。
本質目標を決める。本質目標は、仕事や会社だけのものではない。正しく使えば、人生に意味を与え、正しい方向へと導いてくれる。

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Written by masa-ida

2月 3rd, 2015 at 6:53 pm

Posted in 生活

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